履歴書・職務経歴書の書き方

書き方

応募先が決まったら

いろんな企業の情報を集め、その中で”ここ!”という企業が見つかったら早速、応募に進みましょう!
企業によって、選考に必要な書類は異なりますが、「履歴書・職務経歴書」はほぼ全ての企業で必要になりますので、しっかり準備していきましょう。

履歴書・職務経歴書を作ると言っても書き方なんて学校を卒業する就職活動の時に少し聞いた程度で何から書いて良いかわからないという方はいると思います。
恥ずかしい話ですが、私自身も新卒の頃に教わった書き方なんて一切忘れておりました。

このページでは中途採用として転職活動を行う方に向けて履歴書・職務経歴書の書き方参考例を記載しております!

目次

①履歴書の書き方

②職務経歴書の書き方

履歴書・職務経歴書は応募先からフォーマットの指定がなければ、特に決まった形式はありません。
そのため、基本的にはどんな形式でも問題はありませんが、”読みやすさ”という意味ではコンビニや書店に売っている履歴書・職務経歴書のような形式で作成いただくのがお勧めです。

また、昔は「手書き」で作成した方がやる気や熱意が伝わると考えられていた時代がありました。
今も一部の企業では選考の一環として、あえて手書きの履歴書・職務経歴書を準備させる企業もありますが、最近では企業から”手書きではない方”が好まれる傾向があるため、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。

その理由としては
 ・文字が読みやすい
 ・最低限のITスキルやリテラシーの有無を測れる
 ・複数社へ応募する際の時短になる 等々…

まず企業視点で見ると、何よりも字の奇麗さに関係することなく読みやすいです。
字に自信がある方であれば、ポジティブな印象を与えられますが、そうでない場合はネガティブな印象を与えてしまう危険性があります。また、PCでの作成の場合は最低限のWordやExcelの操作が出来るというスキル面を測ることが出来ます。
また、応募者視点からも複数の企業へ応募する際に1社毎に手書きで書類を作成していては手間も時間も相当数かかってしまいます。効率よく転職活動を進めるためにもPCやスマートフォンでの作成がお勧めです。

勿論、上記のことだけで合否に直結することはありませんが、例えば同点数・同評価の候補者が2名いてその内のどちらか1名だけを採用するという最終局面ではこのような些細な”差”で結果が変わることもありますので、出来る限り最善の準備をして選考に挑みましょう!

①履歴書の書き方

履歴書で書くことは下記11項目です。
┗氏名、生年月日、住所、連絡先、学歴、職歴、賞罰、資格・免許、家族構成、志望動機、本人希望
今回はこの中の「学歴・職歴・志望動機・本人希望」の4項目のポイントをお伝えします。

 ・学歴 

学歴は「中学校卒業~最終学歴まで」記載しましょう。
基本的には「高校入学~」の内容でも特に問題はございませんが、企業によっては「留年・浪人・中退の有無」を確認するために、中学校卒業からの学歴を求められる場合があるため、予め中学校卒業以降の学歴で作成しておくのがお勧めです。

 ・職歴

履歴書に記載する職歴は「入社年月・退社年月・企業名」の3つだけ記載しましょう。
また、退職理由については「一身上の都合により退社」又は「会社都合により退社」の2パターンで記載するのがお勧めです。
加えて、例えば管理職に昇格した年月や異動になった年月などは全て職務経歴書に記載する為、履歴書への記載は不要です。

 例)
 2015年4月 〇〇会社 入社
 2020年3月 〇〇会社 一身上の都合により退社
 2020年4月 ✕✕会社 入社
 2023年3月 ✕✕会社 会社都合により退社

※会社都合により退社=倒産やM&A等の影響で雇用継続が出来なくなった場合等で使用します。

 ・志望動機

志望動機の作成のコツはいくつかありますが、必ず抑えておきたいポイント2つ

 ・企業毎に内容を変えること

 ・その企業ならではのポイントを混ぜること

まずほとんどの人事担当者は、これが使いまわされている志望動機かどうかは割とすぐわかります。
志望動機一つで不採用にすることはありませんが、それだけで”うちへの志望度低いのかな?それなら他で意欲の高い人に来てほしいな”と感じるものです。
そのため、多少大変でも応募企業に合わせて内容は変更しましょう!

また、企業ならではのポイントは何か。
端的に言うと「企業理念・方針」や「独自の取り組み」、「(小売業なら)出店ペース」などです。
応募する企業のHPは確認しているとは思いますが、志望動機を上手くまとめるためにも特に「企業理念・方針」のあたりはよく確認しておきましょう。
┗イメージとしては「貴社の〇〇な方針に魅力を感じて応募しました。これまでは△△の業務に従事してまいりましたが、✕✕の経験は貴社においても活かせる場面もあると考えております。」といった形で内容を作ってみましょう!

加えて、”研修制度が充実しているから”という志望動機は避ける方がいいでしょう。
理由はいくつかありますが、大きくは”会社は教育を受ける場所ではない”からです。
勿論、初めての環境で仕事をするためにその会社のやり方を覚えなければなりません。そのため、教育や研修に力を入れているかどうかは企業選びの上で非常に重要です。
しかし、わざわざ”研修制度が充実してる”や”教育体制が整っている”という内容を記載してしまうと”経験を積みに来てるのか?業務を取得したらすぐ辞めちゃうのでは?”等々、ネガティブなイメージにつながる恐れがあるため、敢えては記載しない方をお勧めします。
(昔、Abemaで「会社は学校じゃねぇんだよ」というドラマがやっていましたが、まさにそんなイメージです!中途採用で正社員を採用するということは”即戦力が欲しい”という前提で選考を行っていることが多いため、教育体制に魅力を感じたという内容ではその前提条件に合わないのではないかと感じ取られてしまうことがありますので注意しましょう)

 ・本人希望欄

あくまで”正社員としての応募”という前提でお伝えすると、こちらの項目には原則「貴社規定に準じます」と一言だけ記載するのがお勧めです。
”本人希望欄”とは言うものの、勤務時間や通勤時間、希望給与など、本当に希望を記載すると”条件で会社を選んでいるのでは?”と思われてしまいます。
例えば、自身の身体や体調に関わるような事前に伝えるべきことであれば記載は必要ですが、希望条件を記載するのは避けましょう!

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②職務経歴書の書き方

職務経歴書に記載することは下記5項目です。
 ┗職務要約、職歴、保有資格・免許、活かせる経験・スキル、自己PRなど
今回はこの中の「職務要約、職歴、自己PR」の4項目のポイントをお伝えします。

 ・職務要約

職務要約とは最終学歴~現在に至るまでのおおまかな流れをまとめて記載する項目です。
具体的には面接時に口頭で説明する為、あくまでここでは大まか流れのみを端的に伝えるよう意識しましょう!

 例)
 〇〇大学を卒業後、△△株式会社にて営業職に従事しました。その中では主に法人営業として、月間20社程の企業へ営業活動を行っておりました。その後、これまで培った営業スキルを活かしつつ、より専門的な経験を積みたいと思い現職である□□株式会社へ入社しました。現在は兼ねてより興味のあったIT分野にて各企業のDX化に貢献する業務を担当しております。

※業種や経験は様々ですが、基本形は上記のように「最終学歴→1社目でどんな仕事していたのか→どういう思いで2社目へ転職したのか→2社目(現在)はどんな仕事をしているのか」という形でイメージしていくと作りやすいと思います。

 ・職歴

職務経歴書に記載する職歴は履歴書の内容よりももう少し具体的な内容を記載しましょう。
業種によっても内容は異なりますが、主に下記のような内容を記載しておくのがお勧めです。

 ・企業の情報(企業名、事業内容、資本金、従業員数等)

 ・自身の情報(雇用形態、在籍期間、配属先、担当業務、実績等)

企業の情報はどんな会社で働いていたのか(事業内容や規模感)を確認するために必要な情報です。
こちらについては各企業のHPにある「会社概要」を見ると基本的な情報は全て記載されているので、そちらを確認しながら記載しましょう。
個人事業等でHPがない場合は無理に記載しなくとも問題ございませんが、せめて「企業名・事業内容」についてはわかる範囲で書いておくのが良いでしょう。

自身の情報については具体的にどんな業務を担当していたのか、その中でどんな実績(経験)を身に着けたのかという観点で記載しましょう。
ここでいう「実績」とは自身の営業実績(目標の達成率)や社内コンクールでの受賞経験について記載するのがわかりやすいです。しかし、そこまで大げさなものでなくとも例えば”お客様に感謝されたこと”や”同僚・上司に褒められたこと”、”自身が育成した後輩が昇格したこと”等、些細な事でも構いませんので、自身のアピールできる実績として何かしら考えてみましょう!

ただ、強いてあげるとしたら…
営業職であろうが接客業であろうが、「数字」にまつわる内容を記載できると選考における印象をよくすることが出来ます。
(どんな業種であろうと正社員として転職をするのであれば、一定レベルの数字管理の能力を求められるため、出来る限り数字にまつわる内容を記載できるよう準備しましょう)

 ・自己PR

自己PRはこれまでの職歴や経験、自身の性格によっても内容は異なります。
ここでは参考例として3つの内容を記載しますので、使えそうな文章があれば是非ご活用ください!

 ・目標達成マインド系
これまでの〇〇経験(営業経験や販売経験等)から目標達成マインドを身に着けました。
目標達成の為にはまず状況を正しく把握するスキルやその上で状況を改善する施策の検討・実施が必要です。自身も業務を進める中で日々の業績進捗を細かく確認し、目標に対して進捗が遅いときはどのフェーズがボトルネックになっているのかを分析し、そこに対する改善案を検討し乗り切ってまいりました。
また、目標に対して進捗が遅いときは現場の雰囲気も悪くなってしまうものです。
私自身、そのようなネガティブな空気感では達成する事は難しいと考えている為、積極的に周囲のスタッフに対して明るくコミュニケーションを取り、チーム(店舗)全体として達成に向けて士気を高く保つよう心掛けてまいりました。

 ・責任感系
これまでの業務ではお客様の日々の生活や健康に直接影響する商品の販売を行ってまいりました。
そのため、影響力の大きい商品であることをしっかり認識し、常に最新の正しい知識を保つよう自己学習を行っております。
また、周囲のスタッフに対しても同様に正しい知識を持てるよう自らが主宰して勉強会も定期的に実施しております。これらの経験から積極的なインプットやアウトプット、そしてお客様に対して責任感を持って対応する大切さを学びました。

 ・コミュニケーション系
これまでの経験から幅広い年齢層のお客様やスタッフの方々と関わる機会が多くありました。
お客様に対しては何に困っているのか、どういう状況なのかを細かくヒアリングし、顕在化できていないニーズを一緒に探し、問題解決に向けて必要な商品をわかりやすく的確に提案力を身に着けました。また、社内におけるコミュニケーションとしては、積極的に接することを意識し、特に新規スタッフにはスムーズに現場馴染めるように手助けを行っておりました。
これらの経験からどんな環境においてもすぐに周囲と打ち解け良好な関係性を築けるスキルを身に着けました。

以上です。
他にも「教育・マネジメント系」や「専門的なスキルのアピール」など、上げればキリがありませんが、これまでのご自身の経験を思い出し、その中から伝えたいこと・話しやすい事をイメージして作成してみてください。

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